糖尿病とは
糖尿病とは、インスリンが不足する、あるいは十分に機能しなくなることによりブドウ糖をうまく細胞に取り込めなくなるために血液中の糖が上昇し、高血糖症状が生じたり、長期的に高血糖が続くと全身の血管に動脈硬化を生じさせ、神経、網膜、腎臓などに臓器障害をおこす原因となります。
こんな症状には要注意
のどが渇く、水をたくさん飲む、尿の量が多い、だるい、両足の先がしびれるなど
糖尿病の種類
糖尿病は、大きく分けて「1型」「2型」「その他の特定の機序、疾患によるもの」「妊娠糖尿病」の4種類に分類されます。
糖尿病はなぜ治療しないといけないか
高血糖が長期間継続すると、血管はもちろん、全身の組織に様々な悪影響があります。
糖尿病の代表的な合併症は、細小血管症(網膜症、神経障害、腎症)と、大血管症(脳卒中、心筋梗塞、末梢動脈疾患)です。
糖尿病の治療
糖尿病のタイプを診断後に、食事療法、運動療法、薬物療法を選択し治療します。
2型糖尿病であれば、清涼飲料水の中止や食事療法のみで、血糖が改善することもあります。食事療法、運動療法はその方に合った方法を考えていく必要があるため個別にご相談させていただきます。薬物療法には血糖降下薬という飲み薬と、インスリン注射があります。糖尿病の内服薬には、インスリン分泌を促進する薬、インスリン抵抗を改善する薬、食後血糖を改善する薬など、様々な種類の薬があり、患者さんのライフスタイルに合わせて治療することが可能です。
また、近年は高血糖の状態であればなるべく早くインスリン注射を行い、血糖値を改善させることで膵臓を保護し、コントロールが改善した際にはインスリンをやめることが可能になっています(ご自身のインスリン分泌がある程度保たれている2型糖尿病の方)。